世界中が涙した小児がん治療の副作用に苦しむ弟を介抱するお姉ちゃんの姿

アメリカ合衆国テキサス州に住むBeckettくん当時4歳は血液のがんである急性リンパ性白血病と2018年4月に診断されました。お母さんによって抗がん剤治療の副作用に苦しむ弟を介抱する1歳年上のお姉ちゃんAubreyちゃんの様子を収めた一枚の写真がFacebookに投稿されると世界中で涙を誘うことになります。2019年11月現在で4万シェアを記録したその一枚がこちらです。

弟を介抱するお姉ちゃん
Photo: Facebook @beatitlikebeckett

お母さんのKaitlin BurgeさんはFacebookに投稿する際にがん患者の家族について以下のようにコメントしています。

小児がんについてあまり語られていないことはそれが家族全員に影響を及ぼすということです。財政面と医療面では大変な思いをすることになると聞いたことがあるかもしれませんが、家族とその他の子供たちの苦闘についてどれだけ知っているでしょうか?ここから先一部の方にとっては読むのが辛いかもしれません。15カ月歳の離れた子供たちはいつも学校と家で一緒に遊び、冷たい病院の床に一緒に座っていました。当時4歳の娘は弟が救急車でICUに運ばれていくのを目の当たりにしました。そして彼女はマスクを着けた多くのお医者さんに弟が注射をされ、横たわる体に数々の薬が投入される様子を見ることになります。何が起きているか理解できませんでした。唯一分かることは、親友でもある弟に何か異変が起きているということでした。

病院での様子
Photo: Facebook @beatitlikebeckett

退院してから1カ月強、彼女は歩くのも遊ぶのも辛い弟の姿を見ることになります。彼女の知っている元気で活力にあふれる弟は静かで、辛そうで、眠そうな小さな男の子となってしまいました。弟が遊びたがることは決してありませんでした。娘はどうやったら弟が歩けるか分かりませんでしたが、今となっては弟は助けなしに立つことも出来ません。娘は弟が元のように動けるようになるため色々な治療をしなくてはいけないということも理解できませんでした。彼女にとっては自分が経験したことがないことを弟が経験しなくてはいけないのは特別なことでした。なぜお気に入りのトランポリン公園に行けなかったのでしょうか?どうして弟は学校に戻れなかったのでしょうか?

トイレに手をつく男の子
Photo: Facebook @beatitlikebeckett

なぜ私たちは娘を一緒に連れて行って、幼い彼女に全てを見せたのでしょうか?子供たちには支援と仲間が必要なものの、病気と闘う人から距離を置くべきではないと思います。一番大切なことは、彼らの状況に関係なくケアをしてくれる人がいるということです。弟が病気になった時、娘はトイレで彼のそばでかなりの時間を過ごしました。彼女はずっと弟を守っていました。どんな状況でも彼女は弟を助けてきました。今まで彼女は弟に寄り添いいつも弟の面倒をみてきました。

仲の良い姉弟
Photo: Facebook @beatitlikebeckett

遊んでいる時に嘔吐し、身が覚めてはまた吐く。弟が辛いときは寄り添い背中をさすります。弟の体重は30ポンド(13.6キロ)から20ポンド(9キロ)まで減ってしまいました。これが小児がんなのです。あなたはどう感じますか。

One thing they don’t tell you about childhood cancer is that it affects the entire family. You always hear about the…

Beckett Strongさんの投稿 2019年9月3日火曜日

10日間ICUに入り35日間入院を余儀なくされたBeckettくん、治療は3年(2021年8月)まで続くそうですが、現在の元気な様子がFacebookに投稿されています。

<見た人の反応>
本当に胸が締め付けられました、これほど人に影響を与えた写真を見せてくれてありがとう。この子の人柄を表していますね。

小さな男の子と家族のために祈ってます!なんて勇気のある少年とお姉ちゃんなんでしょう!共有してくれたお母さんの勇気にも敬意を表します。今まで経験したことのない思いをする二人の姿に胸を締め付けられました。頑張ってください、皆様のために祈っています。

小児がんとその家族の辛い思いを共有してくれてありがとうございます。私も息子が5歳の時に同ような経験をしました。幸い息子は良くなり現在は看護師として働いています。ただし化学療法を続けていた3年間は家族は皆色々なことを制限しなくてはいけませんでした。すぐにでも小児がんを予防する方法が必要ですね。

シェアしてくれてありがとうございます、これが真実なのですよね。多くの人は家族がどういう思いをするのかを知りません。患者さん自身ですら家族がどのような思いをしてきたか説明できないこともあります。この投稿は本当にあなたの愛する人と関係する人たちの為になりました。

私の孫は生後2日と3カ月の時に心臓の手術をしました。そして今3回目の手術を待っています。孫は小児がんではなく別の病気ですが兄弟は同じような思いをしてきました。回復に向かうにつれて少しずつですが気持ちは楽になっていきましたよ。

あなたは素晴らしい親です。癌が家族にどう影響するかということが知られる必要がありますね。Beckettくんと家族のために祈っています。

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